日本の健康保険は世界最強って知ってました。そんなこと言われてもピンとこないですよね。友達と話しても「毎月の給料からずいぶん天引きされてる健康保険税は知ってるよ。でも、病気になった時に心配だから、民間の医療保険にもたくさん入ってるけど。」
という声を聞きます。
「ちょっと待ってね。その保険、必要?毎月の税金を嘆くけど、そんなに民間保険っている?」
「ガンになったら困るから入ったんだけど。」よくわかります。不安なんですね。
今日は、私たちの日本の健康保険についてみていきましょうね。知れば不安は解消されますよ。
さあ、深呼吸してレッツ・リーディングです。
【目 次】
1. 国民皆保険
2. 理念は必要最小限・平等
3. 自己負担は原則3割、自己負担額には上限がある
1 .国民皆保険
国民のみんなが保険に入れるようになったのは、1961年のことです。それまでは医療を受けられずに亡くなるかたが大勢いました。今では国民全員が入れるようになりました。会社員・公務員は健康保険、自営業者・フリーランスは国民健康保険、高齢者は後期高齢者医療制度と分類は分かれていますが、全員入っています。
2.理念は「必要最小限・平等」
健康保険証を持っていれば、全国どこでも治療を受けることが出来ます。アメリカのように入っている保険によって治療費が変わることはありません。
3.自己負担は原則3割そして上限がある
例えば、手術と入院で1ヶ月に100万円かかったとすると、
「こんなに払えない」そうですよね。ですが10万円弱で済みます。高額療養費制度と言います。この制度のおかげで、自己負担限度額を超えた分は後で払い戻される仕組みです。年齢と収入水準で決まるようになっています。
例として、70歳未満、年収500万円未満、の人が総額100万円の治療を受けると自己負担限度額は8.7万回になります。窓口で30万円を払っても、差額の21.3万円は後で帰ってきます。あらかじめ「限度額適用認定証」を受けておけば、病院の窓口で払う金額が8.7万円になるお得な制度もあります。他にも、健康保険の中に傷病手当金というものがあります。病気や怪我で働けなくなった時にもらえるお金です。4つの条件があります。
① 業務外の病気や怪我により休業していること
② 療養のために仕事につくことができないこと
③ 連続する3日間を含み、4日以上仕事につけないこと
④ 休業中に給与の支払いがなかったこと
この傷病手当金は、受給期間が最大1年6ヶ月。受給額は、ざっくり直近1年間の平均月収の3分の2になります。安心の制度ですね。
他にも「先進医療受けるには高額だって聞いたから、民間保険に入ったんだけど。」ともよく聞きます。先進医療と聞くと、最先端の医療技術を使った素晴らしい医療に聞こえますが、実態は効果があるかどうか検討中の、まだ保険適用になってない医療に過ぎません。お金持ちだけが受けられる病気が治る可能性の高い最先端の治療ではありません。大丈夫です。
税金を払っているのを嘆く前に、世界最強の保険を知って、民間保険を見直してみましょうね。きっとお金の不安が楽になりますよ。
今日も皆様がご機嫌良く過ごせるよう応援しています
ありがとうございました。
参照文献:お金の大学 両@リベ大学長 掲載に支障がある場合は管理者までお知らせください。
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