初期のヨガの経典「ヨーガ・スートラ」は瞑想をすすめるものでした。冒頭には、
「ヨガとは心の死滅なり。そのとき本当の自分は本来の自分にとどまる。それ以外のとき、本当の自分は心の働きと同じ形をとる。」と書かれています。
そう、ヨガの神髄は心を完全に空っぽにすることであり、その中で私たちは「本当の自分」を知るといわれています。
私たちの中には、まだ知らない部分が眠っています。それを発見する手がかりが「瞑想」というわけです。これが自分と思っているものを一度手放して、一緒に見ていきましょう。
さあ、深呼吸してレッツ・リーディングです。
【目 次】
1. ヨガの語源
2. ブッダの悟り
3. 禅にみる瞑想
4. まとめ
1. ヨガの語源
ヨガの語源はYuj(ユジュ)くびきをつけるという意味のサンスクリット語です。「くびき」とは馬具の一つで、二頭立ての牛馬を横つなぎする時に使う横木のことです。「くびき」は暴れまわる牛馬をつなぎとめる時に使われるものですが、ここから
「動きまわる心や五感をしずめ、向かうべき方向に向かわせつつ一点に結びつける」という意味からヨガという言葉は生まれました。
2. ブッダの悟り
ブッダの生涯のテーマは「生、老、病、死」です。生きていく上で避けられない老いや病、死といった苦しみとどう向き合うかでした。本名は、ゴータマ・シッダールタといいシャカ族の王子様でしたが、29歳で出家しています。シッダールタはたくさんの苦行をしていますが、答えが見つからず、最後にたどりついたのが「瞑想」でした。「瞑想」から悟りを得たシッダールタはサンスクリット語で悟った人という意味のブッダといわれるようになります。
3. 禅にみる瞑想
禅の歴史をみると、達磨大師が約1500年前に作られています。「不立文字(ふりゅうもんじ)」という言葉に禅がよく表されているように、
「言葉や意味はいらない。そのようなものは、解釈の違いや誤解を招き争いの元となる。それよりもひたすら座り、瞑想することだ。」と述べて瞑想を推奨しています。ヨガの瞑想はサンスクリット語で「ディアナ」これが中国に持ち込まれたときに「禅那(ぜんな)」となり、ここから「禅」となったと言われています。
4.まとめ
ブッダや達磨大師が広めた「瞑想」ヨガも心を完全に空っぽにすることを目指しています。迷ったときや悩んだときは、一人静かに座って「瞑想」してみるのがおすすめです。そうすると、その悩みを引き寄せたのが自分と分かります。では、何のために悩みを引き寄せたのか?その答えは私たちの中に眠っています。
ぜひ、試してみてくださいね。
今日も皆様がご機嫌良く過ごせるよう応援しています
ありがとうございました。
参考文献:「よくわかる瞑想ヨガ」著者 綿本彰 を参照しています。
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