" /> おすすめの本「サーロインステーキ症候群」小野博道著 | 夏実のフィットブログ

おすすめの本「サーロインステーキ症候群」小野博道著

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おすすめの本「サーロインステーキ症候群」小野博道著は、私がエアロビクスインストラクターになろうと思った本です。とても感動して何度も読み返しています。病気と肥満であきらめていた人生を立て直し、主人公とお父さんがどんどん幸せになっていくストーリーは、何度読んでも感動します。今日はこれを皆様にご紹介しますね。

この題名にもなったサーロインステーキ症候群とは、医師である小野博道氏が運動不足で肥満や病気になっている人々を総称しています。アメリカで知り合ったインゲという女性とそのお父さん、実は脳軟化症で肥満症ですが、運動をして健康を取り戻していく感動話です。

舞台はアメリカのネバダ州のカーソンシティで、お父さんは43歳の時に運動不足と肥満からコレステロールが血管にたまり、倒れてしまいます。左半身不随・言語障害の脳軟化症です。お母さんとは離婚していて、娘さんのインゲがマサチューセッツ工科大学で情報工学を勉強していたのを休学して付き添います。生活費の足しにとアルバイトでスキーのインストラクターをし、そこで小野氏と知り合います。45歳になっていたお父さんは、2年前の脳軟化症は治っているものの、テレビの前にぽつねんと座り込み無表情、うつろな眼窩、体重は100キロを優に超えウエストが1メートルある状態でした。80歳を越した寝たきり寸前の高齢者のようだと思った小野氏は、インゲに運動の仕方と食事指導を教えます。

1月から15センチの踏み台を500回昇降しますが、最初は血圧は200に近く、心臓肥大、心臓の脂肪から狭心症発作も心配され、糖尿病、何もやりたくないという状態でのスタートでした。そのお父さんに続けてもらうために、インゲはお父さんの大好物の豚の生姜焼きを作り、500回終わるまでは夕ご飯をあげない作戦で乗り切ります。

2ヶ月続けても体重は140キロのままでしたが、3月ぐらいからお父さんが杖なしで歩けるようになり、その頃から虚ろだった瞳にかすかな光が蘇ってきます。やる気が戻ってきて自発的に朝食前にも500回行うようになりインゲは嬉し泣きし喜びます。

4月には縄跳びやランニングも始め、3年ぶりに外で運動も出来ます。なんと4月末には20分間続けて走り、2㎞も走れるようになります。

1年後、お父さんは60キロ瘦せてコレステロール値も170に下がり、血圧も120に下がり20歳は若返りました。そして失語症まで治り声が出るようになったのです。大泣きするインゲに

「インゲ、ずいぶん苦労させたね。あとは自力で回復させてみせるから。これでも元オリンピック選手なんだ。病気なんぞ闘志で追っ払ってやる。でもインゲ、お前は本当によくしてくれたね。お前は本当に優しい娘だよ。ありがとう。」というお父さん。

その後のお父さんの運動は目覚ましく、朝夕合計2時間のランニングに3時間の水泳、ミケランジェロのダビデ像の体になっていきます。それを見たテレビ局の人が取材にきて運動しようといううごきが出てきます。インゲはこんなすごい奇跡を目の当たりにして医学を学んでみようと思い始めます。

ざっとこんな内容です。今読んでも感動です。「サーロインステーキ症候群」小野博道著ちくま文庫です。もしよければ読んでみてくださいね。

今日も皆様がご機嫌良く過ごせるよう応援しています

ありがとうございました。

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